神奈川労働弁護団の主催によりシンポジウムを開催します。
テーマ:「教員の働き方改革を考えよう」
~変形労働時間制・上限ガイドラインへの対応を踏まえて~
日 時:2020年3月29日(日)18:30~20:00
場 所:横浜情報文化センター6階ホール
参加資格:どなたでも(事前申込み不要)
基調報告:嶋﨑量弁護士(日本労働弁護団常任幹事)
工藤祥子さん(神奈川過労死等を考える家族の会代表)
2019年12月、公立学校教員の長時間労働への対策として休日まとめ取りを可能とするという狙いで、条例により1年単位の変形労働時間制導入を可能とする特給法改正が強行されました。この1年単位の変形労働時間制導入には、労働組合や日本労働弁護団等から強く危険性が指摘されていましたが、わずな審議時間で法改正が強行されました。今後、法制定を踏まえ、各地域の労働組合等では、条例による変形労働時間制導入を阻止する対策が求められます。
また、公立学校教員の長時間労働是正や労基法改正(上限規制等の導入)等を踏まえて、公立学校の教員に、いわゆる上限ガイドラインが策定されました。教員の労働時間を正確に把握することは長時間労働是正に向けたスタートラインですが、このガイドラインには運用上の課題も多く、正しい運用に向けての取組みが各現場に求められています。
教員の長時間労働は、過労死等の教員自身への健康被害だけでなく、教員の家族の生活、教育の質に直結する問題であり、社会全体の課題です。
当弁護団では、いち早くこのテーマを取り上げたシンポジウムを企画し、教員の現場での取組を全国に発信する契機にしたいと考えています。
多くの皆さまにお集まりいただきますよう、お願い致します。